4月からお姉ちゃんが育てているキャベツの「キャべ吉」。
>>前回の記事・愛のキャべ吉物語その①-子供のための家庭菜園キット-はこちら
いよいよ収穫でございます。
それにしてもキャべ吉!どうしてそんなにボロボロ????
恐るべしモンシロチョウ ♪キャベツ~の中か~ら、アオムシで・た・よ。ぴっぴ!♪
4月の終わりまでは、ほぼ順調だったキャべ吉栽培。
しかし、危機は突如としてやってきました。
ゴールデンウィークで連日家を留守にしていた我が家。忙しくてキャべ吉のことはホトンドお世話できずにおりました。
で、ゴールデンウィークが終わり、ようやく日常にもどってふとキャべ吉を見ると…。
ぎょえー!!!!キャべ吉に穴が空いてるぅ~!!!
よーく見ると、いるわいるわ。アオムシ君がいっぱいです。
たった1週間ほど目を離しただけなのに、葉っぱの表も裏もアオムシだらけ。こーんなにでっかく成長したアオムシまでいるではないかっw( ̄Д ̄;)wワオッ!!
「ぎょへ~! あおむしぃ!w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)wオォォーーー!!」と、うろたえるのは私だけ。
当の娘たちは、「あっ!この子でっかーい!」「え~?みせてみせてぇ」と大はしゃぎです。
「おかーさん!この子飼ってもいい?」
「ダメッ(`Д´)!」
「ええ~!なんでぇ~??冷蔵庫のキャベツあげようよぉ!」
ってそれじゃ、意味ないだろっ!
「キャべ吉食べちゃうから駆除するんでしょっ!冷蔵庫のキャベツあげてどーするのっ!」
「ちぇっ!しょーがないなぁ~。公園に逃がしてくるわ。」
結局、虫かごにたんまりと大小のアオムシを入れて、公園で放出してきたようです。あんたたち、何のためにキャべ吉育ててるの???
その後、毎日の様に葉を裏返してアオムシ駆除をするのですが、モンシロチョウが次から次へとやってきて、全く追いつかない状態に。
毎日見ているはずなのに、ある日気が付いたら、こんなにでっかいアオムシが葉っぱを食べていたことも。
もう、アオムシアオムシアオムシ!!!
どんなに手で駆除しても、私たちがちょっと離れればすぐにチョウチョが何匹もやってきて、キャべ吉にとまるんです。
日が経つにつれて、キャべ吉は穴だらけになっていきました。
お姉ちゃん、農薬について考える
毎日毎日、学校の行きかえりにキャべ吉をのぞきこんでアオムシを駆除してきたお姉ちゃん。
アオムシを取っても取っても、どんどんキャべ吉が穴だらけになっていく様子に、驚きを通り越して、怒りすら覚えていたようでした。
「もう!なんでこんなにアオムシだらけやねーん∑( ̄皿 ̄;; ンガァーーー!!!」
このころから、お姉ちゃんの関心事はアオムシ一色。
「お母さん、スーパーで売ってるキャベツって、メッチャきれいなんやな。」とお姉ちゃん。
「そうやなぁ。穴なんてひとつもないもんね」
「ということは、1匹もチョウチョが寄ってこなかったってことやんな」
「そうやろうな。卵がかえっちゃったら絶対穴が開いちゃうからね。チョウチョの段階で防止しないと無理やな」
「ってことは、農薬かな。」
「そうやろうな。1つも穴をあけないようにするには、そうかもしれんな。」
こんな会話を、何度となくしました。
「でもさー、穴が少しあいてたからといって、別にマズいキャベツなわけじゃないやんな。」とお姉ちゃんが言い出したことも。
「そうやな、別にアオムシがあけた穴と、キャベツの美味しさは関係ないよね」
「なのに、なんで穴が開いたキャベツは売りものにならへんのやろう?」
こんなことを言っていたこともありました。
「キャベツ一個だけやのに、こんなに大変やねんから、何百も作ろうと思ったら、やっぱり農薬撒くしかないよね。」
「無農薬の野菜って、どうやって育ててるんやろうなぁ?」
「あっ、この写真はキャベツのまわりにネットがあるわ。防虫ネットやな。」
またあるときは、
「なんでチョウチョはここにキャベツがあるってわかるんやろ?まわりには家しかないのに。チョウチョは臭いがわかるんか?」
と言って図鑑をのぞきこんでいたかと思うと、
「わかった!このあたりにはアオムシやチョウチョの天敵がおらへんのや!蜂や!蜂がおらんからアカンねん!」と叫んだりもしていました。(笑)
お姉ちゃんの愛情とはウラハラに、キャべ吉はみるみるうちに穴だらけになって、ついにはまるで網のようにっていきました。。。
人間が食べるとこ、残ってる???
もう、こうなると完全にやる気がなくなってしまったお姉ちゃん。
「もうアカン。負けた。。。アオムシに完敗や…。。。」
でも、穴だらけのキャべ吉のおかげで、農薬のこと、農家さんのこと、植物や昆虫の不思議まで、いろいろなことを考えられたね。
アオムシには負けたけど、いい勉強になったみたい(笑)。
キャベツ収穫!
いよいよキャべ吉を収穫!園芸用のハサミで芯を切るのですが、これが固い!
「なんや!芯ってメッチャ固いやん!!!」
最後にこれもいい勉強。頑張って最後まで切りなはれ。あんたさんの、キャベツやろ~。
採れたキャべ吉と最後の会話をするお姉ちゃん。お互いに「お疲れ様」とでも言い合っているのでしょうか。
外側の葉っぱは穴ばかりでしたが、内側はなんとか無事の様子。
割ってみると、ぎっしり葉っぱが詰まっていました。立派ではないですか!家庭菜園でもちゃんとキャベツになるものですね。
穴ぼこだらけの葉っぱが目立たないように、細く切ってお肉と一緒に炒めてみました。
「おいひぃ。かたくない」と妹ちゃん。
「そお?春キャベツの方が柔らかいじゃん。ちゃんと食べれるだけましだ。」とお姉ちゃん。
いえいえ。お姉ちゃんは謙遜していますが、炒めた後でもキャベツの香りがプーンと漂って、とっても甘いキャベツでしたよ。
1か月半、ご苦労様でしたね、お姉ちゃん♪ごちそうさまでした。
小学生が作る家庭菜園-終えてみた感想-
夜時間のある時にポチッと押すだけで自宅に届いた栽培キット。
そのおかげで植え付けから収穫まで、5年生のお姉ちゃんが完全に1人でやってくれました。
初めてのことで、アオムシの襲来にやられたり、追肥の時期を逃したりと失敗もありましたが、それよりも多くのことを発見し、気づき、調べ、学んでくれたと感じています。
キャベツの生命力の強さや、一見かわいらしくみえるチョウチョのたくましさ、そして、キレイなキャベツを1玉100円で作ってしまう農家さんのすごさ…。
毎日お世話することの大変さと楽しさ、そして、日々たくさんのお野菜に囲まれて生活できるありがたさを感じてくれたようです。
キャベツ1個に2200円というお値段に最初こそ躊躇しましたが、プランター・培養土など単体で買い揃えるより割安でしたし、栽培キットだったからこそお姉ちゃんが植え付けから収穫まで1人でやりきることできて大満足のお買いものでした。
責任感をもってたくさんのことを学んでくれたお姉ちゃんを見ていると、「本当に買ってよかった」と思えました。
お姉ちゃんは「次はアオムシには負けヘンで!」と息巻いています。
次は何を育てようかしら。
今から楽しみです。
>>今回お姉ちゃんが一人で育てた「キャベツの栽培キット」は春だけの期間限定商品。
こちらのお店には、季節に合わせたお野菜栽培キットが売ってますよ~。