我が家の姉妹は、姉妹揃って永久歯が足りません。
お姉ちゃんは上顎の歯のうち2本が永久歯が生えてこないことがわかっています。
この永久歯が生えてこない乳歯をどうするかについて、いろいろと考えているところなのですが、前回のA医院に続いて、今回はもう一つのB医院の先生にお話しを聞いてきました。
前回行った「A医院の矯正相談」の内容はこちらに書いています。
永久歯欠損;歯科矯正相談B医院
今回行ったB医院は、大型ショッピングモール内にあります。
駐車場にも困りませんし、我が家からならバスで1本。子供が1人でも行くことができる立地にあるのが魅力です。
院内はかなりのハイクオリティの設備。
待合室にはゲーム機や本が完備されているのはもちろん、お茶・お水・コーヒー・紅茶などフリードリンクでいただけます。
治療台の上には液晶テレビがあって、子供はヘッドホンをしながら音声を聞きながらテレビを見ながら治療を受けられるようになっていました。
永久歯が無い!その場合の治療は、乳歯を抜いて歯列矯正です!
こちらでも一通りレントゲンや写真を撮ったあと、B先生に説明をしていただきました。
先生;「お子様の場合、上あごの左右の5本目の歯の永久歯がないですね。もう他の永久歯は生えそろっていますから、今が矯正のはじめ時ですね。
まず、最初に検査をして、その後このような器具をつけます。器具を一通りつけたら、乳歯を抜いて、隙間を埋めていきます…。その後、治療期間は…」
私;「ちょ、ちょっと待ってください。永久歯が生えてこないというのは知っていますが、その場合の治療は、乳歯を抜いて歯列矯正する以外はないということですか?」
先生;「当医院では、乳歯を抜歯して、歯列矯正することをおすすめしています。」
私;「他の医院では乳歯をそのまま温存して、大人になるまで様子を見ることもできるといわれていたのですが…」
先生;「そうですねぇ。いろいろな考え方があるのですが、私はそのような治療方法はおすすめしていません。やはり、子供のうちの方が歯も動きやすく短期間で終了できますしね。乳歯のまま残しておくということにリスクもいろいろとありますから。」
むむっ?!
前回の「抜かない方針」のA先生とはずいぶん治療方針が違う先生の様子。
詳しく話を聞きました。
永久歯がない乳歯を温存するリスクとは?
B先生が教えてくれた、永久歯を抜かずに乳歯を残しておくことのリスクをまとめます。
もしも乳歯を抜かずにそのまま温存して、大人になってから乳歯が抜けてしまった場合は、
- 大人になってから矯正して歯の間を詰めるか、
- インプラントなどで補強するか、
という選択になるわけですが、それぞれにデメリットもあるようなのです。
乳歯はいつ抜けるかわからない。
今現在虫歯も無くて根っこもしっかりしていて丈夫に見えている乳歯でも、やっぱり乳歯は乳歯。
子供の時だけ使うための歯なので、今後いつ抜けてしまうかわからないんだそうです。
たとえば、妊娠&出産の時期に乳歯が抜けてしまうと治療ができずに困るかもしれないし、大学受験などの時期に抜けたら、ただでさえ時間が無い時に歯医者に通わなくてはいけなくなってしまいます。
大人になってから歯科矯正するとなると、子供の時よりも歯が動きにくく時間も費用もかかりますし、社会人になると歯医者にも通いにくいため、治療しづらい状況になってかなり面倒くさいのだとか。
インプラントも万能ではない。
大人になってから乳歯が抜けてしまった方は、矯正治療よりもインプラントなどで隙間を補強する方が多いようです。
前述したとおり、数年かかる歯列矯正より短時間で治療が終了できますし、費用的にもお安く済むからだそうです。
しかしインプラントも万能ではなく、折れたり劣化したりすることによるメンテナンスも必要になるんだそうです。
またあごの骨に異物を埋め込んで固定させるため、頭痛や肩こりなど様々な弊害も出てくる可能性があるのだとか。
また、インプラントができるのは20歳以上と決められているため、10代で乳歯が抜けてしまった場合にはインプラントは選択できないんだそうです。
永久歯が無い先天性欠損歯 治療内容は?費用は?B医院の場合
では、この矯正治療をした場合どうなるのか、というところをお伺いしました。
まず、矯正の装置をつけて歯を動かすのに約2年、その後安定させるのに約1年かかるとのこと。
こちらのB医院では治療費用は定額一括払いになっていて、お姉ちゃんの場合は費用は98万円とのことでした。
約3年の治療期間の間、装具・治療代さまざまをすべて含めて、費用はこれだけ。
通院ごとにお支払する治療代はありませんし、治療が長引いたとしても、これ以上に支払う必要はないとのこと。装具が壊れた場合も無料、とのことでした。
B医院の矯正相談;感想まとめ
A医院に行った時には「抜かずに温存してもいいかな」と思っていた私ですが、今回B医院の先生のお話を聞いて乳歯を温存することにリスクがあることも知りました。
正直、思春期の中学時代に装具をつけて過ごさなければならないことや、痛みを伴うこと、丈夫な乳歯を抜いてしまうことへの抵抗などがあって、温存できるならそっちの方がいいな、と思っていたのも事実です。
でも、永久歯が無いことを知っているのに、いつ抜けるかわからない乳歯を口の中に残したままにして、大人になってから自分でお金だして治療しなさいね、というのは親としてどうなの?と親の責任を感じたりもします。
正直社会人になってから、自分でお金出して矯正しなさい、自分で時間見つけて歯医者に通いなさい、というのはかわいそうかな。
結婚していたら旦那さんの理解がないと奥さんの矯正に約100万のお金を出すってなかなかできないだろうし。
なーんて思ったりすると、矯正する方向で気持ちが揺らいでいる私であります。